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恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた
Peter D. Ward 2006 Out of thin air -Dinasaurs, Birds, and Earth's Ancient Atomosphereの翻訳本。翻訳版は2008。

訳題はかなりキャッチーだけど内容に付合してないので、あえて原題を直訳すると、
「薄い空気から 恐竜、鳥と古代地球の環境」。
原題はそのものずばりで、R. A. Bernerらによる一連の古代の酸素/二酸化炭素濃度の復元推定から、様々な生物、とくに恐竜の体制の進化を論じた本である。

原生の恐竜の生き残り、鳥は気嚢systemにより呼吸系をもち、吸気と呼気が混合しないから、哺乳類より遥かに効率的に呼吸できる。
この気嚢を恐竜も、その発展期で地球史上もっとも酸素が薄かった時代:三畳紀に進化させたことが、その後の恐竜の進化につながった、という仮説が最大のもの。

多数の仮説をあげ、その証拠の存在あるいは不在を示すスタイルで分かりやすい。
著者の示すように、過去の酸素/二酸化炭素濃度という視点で眺めると、
進化史上のさまざまな謎がとけるように見える。

内容はとても濃い。また、各時代へのタイムトラベルのように古代環境とそのなかで暮らす生物が描かれていてたのしい。



しかし、翻訳した編集部にはかなり問題がある。☆マイナス5個つけたい。
証拠となる引用文献が決定的に重要な本なのに、
編集部の方針による、参考文献一覧をwebのみで公開、本についてないのはひどい。
ちなみにここにある。文献リストが必要な方は、なくならないうちにこのpdfをDLしておくべきでせう。
さらに悪いことに、明示的な引用以外、引用が本文についてない。上記文献が本文中どこで引用されているかは推定するしかない。
かてて加えて、8章で明示的に引用されているO7Connor and Claessens (2005, Nature, Vol. 436)って、この文献リストに載ってないんだけど...
鳥の気嚢にラテックスを詰めて気嚢の分布する範囲を示した、画期的かつ本文で非常に重要な役割を果たしてる論文なんだけど...
他にも致命的な遺漏がありそうで怖い。

本文も著者の了解を得た上で若干の編集がくわえられているらしい(訳者あとがきによる)。

学術的に読む方は、原著のほうがいいのでは?(僕は原著未読ですが、こっちにすればよかったなとおもっている)

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