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雪崩リスクマネジメント
雪崩リスクマネジメント―プロフェッショナルが伝える雪崩地形での実践的行動判断
雪崩リスクマネジメント―プロフェッショナルが伝える雪崩地形での実践的行動判断

Bruce Tremper2001 訳「日本雪崩ネットワーク」2004 00
原題は、画像にもあるが、Staying alive in avalanche terrain: 雪崩地形の中でいきたままでいること。
訳者の日本雪崩ネットワークのURLは本書にあるのとちがったが、きっと同一であろうと思われるリンク。
合理的でシンプルな人の書いた本は理解しやすく、励まされる。
これがまさにそういう本である。


「自分は間違っている、無知である、何も、まったく何も知らないと気づくのは、とても素晴らしいことだ。何も知らないとヒザをかかえこむことはない。始めからやりなおせるのだから。ーリック バス:本書冒頭から引用」
多分、そうだろう。
そして、人がそう気づくのは,手痛い失敗によって痛い目にあったときに限られる。
そうでなければ、人は自分がひとかどの人間だと思い込み、次に痛い目にあうときまで調子にのりつづける。それが危険をまねいていると知るのは、やっぱり危険にあった後である。
だから、引用文にあるような自分の無知を思い知らされたとき、まだ命があるならば、相当に幸運である。なにかに感謝してもよい。

バックカントリースキーは楽しい。
まず、以下にあげられるゲレンデスキーの不快な点がすべてない。
高いリフト料金、夏の間ムダな施設、環境破壊、渋滞、人ごみ、それにつきものであることころの無作法な人間、堅い雪でこけると痛い、高くてまずい飯、じゃりタレがガキのために歌うどうでもいい音楽による爆音、樹もちょっぴり、人間以外の動物なし。同じ道を何回も滑らされる。

バックカントリーにつきものの美点としては、
静けさ、動物たち、自ら降り積もったままの雪、木々に加えて、
自ら位置を割り出し、自らの意思で行動を律することもあげられる。

行動を律する、には、バックカントリースキーの最大のリスク、雪崩で死ぬか大けがをするのをさけるための行動も含まれる。
それができれば、上記すべての楽しみを享受して、かつ「雪崩を避けることができたよろこび」も享受できる。
できなければ、いつか死ぬか、大事な人を失うだろう。

スキーヤーだけがリスクにさらされているわけではない。
北海道では2007年春に積丹でスノモビラーの雪崩死亡事故があったが、
本書にある米国の統計では、スノーモビラーが雪崩死者の最大の割合を占めている。
(日本のマスコミは、事例は取り上げるがその統計を取り上げない事が多い。交通事故、未成年者犯罪もしかり。義務教育に統計の取り扱いでもいれて、国民をもうすこしデータにもとづいて議論できるよう訓練すればいいのか?)
これに関する文が、この本のスタイルを端的にしめしているので、長いが引用する。
「雪崩事故による死者のほとんどはレクリエーションの人々で、顕著な順に挙げると、スノーモビラー、クライマー、バックカントリースキーヤー、スノーボーダーだ。そのほとんどは、自身のスポーツにとても熟練しており、男性、健康、教育水準が高く、知的、中流、そして18歳から40歳の間(図I-3)。あなたにも当てはまるのではないか?
 希望はある。雪崩事故の90%は犠牲者または犠牲者のパーティの誰かが引き金となって発生する。いいことだ。なぜなら、昔の4コマ漫画『ポゴ』曰く「敵は我々自身」なのだから。
 良いニュースは、ふたつの大切な事柄が僕らにとって有利になるということだ。ひとつは、僕らには選ぶ権利があるということ。もうひとつは、僕らがすでに敵を知っているということ。悪いニュースは、敵が僕ら自身であること、つまり、征服するのが最も困難な敵であるということだ。」

多分、日本にまともな事故統計があれば、事故年齢は結構上までいるだろう。中高年登山者おおいからね(日本の低い可処分所得水準では、18-40歳の若年層が高価な山装備を調達してかつ長期旅行するのには無理があるのか。まして経験と新知識のバランスのとれたガイド付きなんて。まあ、それは別の問題。)
しかし、本書の日本語版前書きで著者がいうように、「科学に国境はない」。「科学で混乱しないように。基本をおぼえておくことだ」という著者のアドバイスも従う価値があると思う。
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