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Trainspotting
トレインスポッティング DTSスペシャル・エディション 〈初回限定生産〉
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ダニーボイル監督1996、原作アーヴィンウェルシュ

Train spotting=電車を同定すること、だが、つまり、そんなことをするオタクのこと。出てくるのは薬物オタク。つまり、ジャンキー映画。あるいはめたくそな現実から、未来をつかめるものとそこにとどまるものの映画、あるいは、階級闘争、アッパークラスはつねになんとか勝利できるが、ローワークラスはそうではない、あるいは、スコットランドのイングランドに対する虐げられっぷり。がりがり坊主のユアンマクレガーがすごい。他のやつもすごいぞ。現代の若者はこれを知らないのか?幸福だ。これから見れる。
ハイテンションでアッパーで、かつダウナーで現実同様に後味がわるい。
以下ネタばれ必至の私的感想。
 
1996年、町にはろくでもない商業音楽がながれ、顔はまあまあだが音痴な、若いだけが取り柄のアイドルという偶像に祭り上げられた哀れな子羊が、「信じてがんばれば大丈夫!愛があれば大丈夫!」と(必死で)叫んでいた。そんなくだらないものにすがらなければならないほど、信じるものも愛もなかった。
 札幌の「シアターキノ」はいまと違ってたぬき小路のはずれのぼろくて小さいビルの二階にあり、小さい一部屋の映画館だった。それでもいつもは充分な空間だったが、Trainspottingのときは違っていた。座布団で、座席脇で観覧する客もいた。閉塞感から「飛ぶ」ために薬物にはまるものたちの映画を、映画にはまって「飛ぼう」とする若者たちはみた。

 結論をいえば、薬物にはまっているうちに、赤ん坊を死なせてしまった彼らは、さらに破滅的な盗んで打っての生活に。誰かが彼らをとめてくれることをいのって。レントンは窃盗も無罪(同じことしたローワーのスパッドは有罪)は断薬して、彼女のすすめで全うな不動産屋になり、あこぎに金を稼ぐが、喧嘩中毒のベグビー(切れっぷりが最高!ロバートカーライル)が強盗後転がり込む。友人はヤク中でエイズで死ぬ。最後の一山に大量のヤクを売って、まとまった金を手に入れる。が、仲間のベグビーが切れたついでに独り占めしようとする(もっともスパッド以外は皆、独り占めする機会をうかがってたんだ)。その前に、レントン(ユアンマクレガー)はもってとんずら。ばかだけど善良なスパッド(ユエンブレナー)はみてたけど見逃す。レントンはきっと、映画がおわっった後でその金を元手に事業でもやって、どん底の生活から卒業するだろう(時にはまたジャンキーに戻りながらね)。のこった彼らは?きっとそのまま死ぬまで薬(か喧嘩)にまみれてハッピーで絶望的な一生をおくるだろう。
 ヘロイン切れで性欲が回復したレントンが(ヘロインは気持ちよすぎてエッチどころじゃなくなるらしい。もちろん食事どころではない。人生に絶望した白人が熱帯で、ヘロインにまみれて死ぬまで打ち続けるのは、絵になるなあ)クラブでひっかけた女の子(ダイアン)は、エッチもすごいんだけど、終わるなり放り出されて廊下で寝かされる。朝起きたら厳格なアッパークラスの家庭、ガウンで朝食を食べるお父さんとお母さんがいた。ダイアンは名門校の(多分学業優秀な)女子高生。彼女はそもそも、ヤクはやるけどどつぼにはまったりしない。最初からの勝ち組。レントンもいい家、ちゃんと愛してくれる親のいる、けっこう小金持。勝つやつは落ちても勝つ。負けるやつは最初から最後まで負ける。でもいいやつ(スパッド)にはいいこともあるかもね? ね、後味わるいけどリアルでしょ?
 座薬の麻薬がトイレにながれちゃったのを探して、下水道をおよぐ(妄想)で流れるブライアンイーノの音楽がたまらなく美しい。機械仕掛けの死んだ赤ん坊が天井を這い回るシーン(薬切れのときの妄想)が最高に怖くて嫌だ。
赤ん坊が死んだシーンに流れるブラーの曲、僕がきいた範囲のブラーの曲の中でもっとも好きだ。いつか誰かがとめてくれることを祈っておちてゆく。歪んだギターのリフが唱える子守唄。当時の脳内パワープレイ。エンディングのUnder WorldのBorn Slippy(Drag Boyとくりかえすので、僕は勝手にDrag boyという曲だと思ってた)もはまった。多分音楽単体でははまんなかったとおもう。映画の最後の高揚感を反映している。映画最後もこの曲なしではありえない。なかったらただの後味の悪い映画だ。
当時の「アシッド」な音楽は構造が単純すぎてあんまりはまれなかったのだが、あれはシラフではきっとだめで、ヤクでラリパパッで踊ってラリッパパにならないとはまれないものなんだ、と妙に納得した。

レントンは友人たちを裏切った。
最後に彼は自問する。「なぜ裏切った?百万の答えを用意できる。しかし、本当のところ、俺がワルだからだ。だが、俺は変わろうとおもう(変われると思う)。俺は変わる。これを最後に足を洗って堅気の暮らしをえらぶ。楽しみだ、あんたと同じようになるんだ。仕事、家庭、馬鹿みたいに大きいテレビ、洗濯機、車、CDプレイヤー、万能ふたあけ、健康、低コレステロール、歯の矯正,,,,死ぬまでの日を計画的に勘定して(以上英語をわしがみみ訳したので信頼度低)。

TB先のGAFFING TOKYOさん(http://www.whynotnotice.com/blog/yosh/2004/02/choose_life_trainspotting.html)のとこに仕事、以下を欠く英文と全訳あり。なんかすごくポジティブに解釈されている(それはよいこどだともう)が、これは断薬中に、世話をする親に「最後でいいから一発決めさせろ!」と叫ぶジャンキーが言っている台詞であること、彼は映画冒頭で、仕事、、以下にあげたすてきで退屈ながらくたたちを真剣に否定していたことを(もちろんそこからわかる、といってるんだが?)、最後の言いっぷりはまったくすてきそうに聞こえないこと、が、この映画の味だとおもう。

字幕の制約から脱落した単語が多いのは残念。原作も読みたい。

あなたは何を選ぶのか?また、それをつかむだけの幸運(銀のさじ)と力をもっているのか?
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